保育園入所が決まると書類地獄になります。申込時も大量に書き、入所前も大量に書きます。現在重い腰を上げて息子の保育園書類仕事を実施してます。
さて、そんな書類まみれのなかに「キッズガード(園児総合補償)」のお申し込み用紙が入ってます。
子供は何をやらかすかわからないので「個人賠償責任保険(以下、「個人賠」)」目当てで入る方も多いのではないでしょうか。個人賠償責任保険とは自分が過失により相手がへ損害を負わせた(加害者になってしまった)場合、相手方(被害者)への弁償をカバーする保険です。上の娘(4歳)は加入してます。
月額500円(年額6,000円)、娘の契約は月額666円(年額8,000円)の契約です。娘の入園当初(4年前)ならば、気にしないお金の部類でしたが、現在の月の千円、日の百円をコツコツ拾う心情からするとちょっと考えされられる費用です。
はてよ、確か半年前に更新した火災保険に個人賠の特約ついていたよな。
そう思い家の火災保険特約を確認したところ個人賠償責任保険が自動でセットされている上に「被保険者、配偶者及び、同居の親族」と家族みんなに適用されるとの内容でした。
というわけで、2020年2月23日、銀行届出印もついて書き上げた息子の保険申し込み用紙を破った勢いで娘の保険も解約し、園児総合補償(こども総合保険)について一方的な見解を述べます。
更に4月5日、娘の保険の解約返戻金が届いたのでちょろっと追記しました。
個人賠償責任保険は「特約」で、色々な保険に付帯しているので重複しやすい。
個人賠償保険は自動車保険や火災保険の特約としてセットされている事が多いです。
ローンなしの持家に住んでいない限りは、誰もがなにがしかの火災保険に入ってます。ローンを組む際に銀行から火災保険の加入を強制させられますし(質権設定をする為)、賃貸住宅を借りる際も大家さんから家財用の火災保険加入を指定されます。これらに個人賠償責任保険は自動セットされていることが多いのです。
管理人の家財火災保険にも個人賠償特約は自動セットされていました。ちなみに、損保ジャパン日本興亜の「THE 家財の保険(個人用火災総合保険)」です。
個人賠償責任保険、月々300円台もあり。
火災保険や自動車保険の加入がなく、個人賠償のみを目当てに保険加入したいならばクレジットカードの付帯保険で加入する月々500円代のものが一般的なイメージです。
それならこども総合保険で入っても良さそうですが、ちょっと調べたら月々100円代もありました。
【2021年2月12日追記】現在この保険プランは「月々320円から」と、値上がりしているようです。
(良い条件だけを切り取りしている広告画面なので詳細の確認は必要です。)一例と思ってください。
契約が重複しても、賠償金は2倍にならない。
そして、個人賠償責任保険は該当事故が起こっても契約件数の分、補償が厚くなるわけではありません。
相手側(被害者)に10万円の損害賠償が必要ならば個人賠償責任保険の契約が1つでも2つでも合計10万円支払われます。
個人賠償責任保険は、過失により相手側に損害を負わせた場合の保険です。
なので保険金の受取人は実質、相手側(被害者)です。それを保険契約者(加害者)の保険加入状況で支払いが2倍3倍になるのはおかしな話です。
各々の保険によって補償限度額は違います。園児総合補償は2億円が限度。管理人が入っている火災保険の付帯特約は1億円が限度でした。しかし、大人に責任の発生しない乳児・幼児単体の過失で億単位でかかる賠償責任というのは可能性としてあり得るか?ちょっと想像がつきません。
その他の「こども総合保険」の売りは?
個人賠責任保険の加入が目的ならば、他の保険で加入済なら要らんのでは?と、一旦結論付けます。そのうえで園児総合保障制度(こども総合保険)は、他になんの補償があるか見てみますと、
・育英費用:親の生命保険(200万)
・傷害補償:熱中症、怪我等での入院、通院
・病気死亡見舞い金:子どもの葬儀費用
中途半端です。生命保険は葬式代?「ついでに感」が半端ないです。
川崎市の場合、子供にかかる医療費は市が負担してくれます。基本医者にかかる費用はゼロです。(※所得制限アリ)なので医療費を保険にはいって備える必要はありません。
医療費以外の付帯費用(差額ベット代・親の見舞い分の交通費・入院着替えのパジャマ等)に備えるという意味合いならありますが、管理人の場合、それは生活防衛費(貯金)から拠出します。
子どもの葬儀費用ですが、想定してないので備えません。
これでは「万が一の為にちょっとしたお小遣い」です。そんなものは要らんと思ったのです。
2月23日~25日の日記:ここで息子の保険加入を見送るだけでなく、娘(姉)の保険を解約します。
こうして書きしたためた息子の加入申し込み用紙は捨てまして、娘の保険について考えます。いつも更新時期になんかの手紙が来てましたが内容は覚えてません。
とっておいた約款的な書類を見てみると解約申し入れ時期というものはなさそうです。「脱退(解約)の際はお電話ください」とあるので休みあけ電話してみます。満期が3月末なのでうまくいけば666円(保険料1か月分)戻ってくるかもしれません。
4年間もったいなかったなぁと思うよりは、今気づいてよかったと思うようにします。
さて、週明けの2月25日に脱退電話をしました。即日脱退したい旨告げると「日割りができないから2月いっぱいは契約という事にしますか?」といわれますが、そもそも重複しているので意味がないと思い即日を申し出ました。なにやらよくわからない諸経費が発生するようで、契約期間残り1か月前の解約返戻金は560円との事です。
4月5日追記:解約返戻金が「振替払出証書」というもので来た。
あと、解約の電話の時、「返戻金は郵便局からー」みたいなことを言ってた覚えがありますが、ゆうちょ銀行の口座を教えなくてはいけないのか?聞かれないなぁと思っていました。
そしたら4月に入り、ゆうちょ銀行からお手紙が届きました。中身は「振替払出証書」というもので、キッズガードの解約返戻金です。
はじめての経験でしたので思わず写真を撮りました。郵便局に行ってお金に換えるようです。週明け手続してきます。
おわり
あくまで管理人の個人の場合の例ですが、何かの参考になれば幸いです。
キッズガードに代表される園児総合保障は、保育園経由で案内通知が来るので「必ず入らなきゃいけない」オーラが漂いますが、その割には保育園からの説明はありません。
そこに「保育園がわざわざ渡してきている書類だから」と、後付けで権威性や必要性を見出そうするのが人情なので、余計に必要なのかどうかわからなくなりますね。
ちなみに保育園が一切説明をしてこないのは、保険を勧誘するには資格が必要だからです。
但し、「書類を渡すだけ」なら資格は要りません。そういう事です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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