持株会の株で優待ゲットしようとして、何故か株クロスが必要になった話

これは、従業員持株会の保有株式で株主優待を貰おうとして色々空回りしているお話です。

ついでに、従業員持株会と優待クロスにおける端株の意義について説明してみます。

従業員持株会とは何ぞや?

給与天引きで自社の株が買える制度です。管理人は毎月5,000円、ボーナス時15,000円という気絶法可能な金額を設定しています。

従業員持株会のメリット

①単元(100単位)で買わなくて済む。(単元未満どころか1株未満でも買える)

②会社から奨励金が出る(管理人の会社は拠出額の10%)

③ドルコスト平均法で買える

④配当を自動で再投資(買付)してくれる。

上述のうち②が一番のメリットです。自分の給与からは月5,000円の拠出なんですが、会社から+500円出してくれます。

管理人は持株会新規入会者に〇〇〇万円山分けバラマキという、なんとかペイのキャンペーンみたいなものをやってる時に入りました。なので加入から3年経過してません。

持株会のデメリット

⑤優待がもらえない

⑥議決権行使ができない

持株会内での買付けは、株主名義人は「株式会社〇〇従業員持株会」になっているので、配当以外の株主としての権利がありません。⑥番目(議決権)はどうでもいいのですが⑤番目(優待)をかなえたいです。

自分の会社の優待に、株主長期保有優遇制度があった。

そして、わが社の株主優待内容を見てみると、継続保有株主優遇制度(長期保有優遇)があるではないですか。

保有株式数贈呈品
500株以上1,000株未満カタログギフト(2,000円相当)
1,000株以上5,000株未満カタログギフト(5,000円相当)
5,000株以上カタログギフト(10,000円相当)

当社の株主名簿に、同一株主番号当該3月末日割当日を含む直近7回の割当日(3月末日、9月末日)に継続して記載された株主さまに対し、その7回の割当日に保有されていた最小株式数に応じてカタログギフトを贈呈いたします。

持株会の加入時期は継続保有に換算されないので、ここで脊髄反射的にネオモバで1株を購入してしまいます。株主番号保持の為です。

ところで、株主番号保持の為の端株購入とは何ぞや?

株主番号とはその仕組みから、以下のように言われています。

株式を一部売却した場合、株主番号は保持される 

株式を全部売却した場合、株主番号がリセットされる。

どの株主がどれだけ権利(株数)があるのかというのは、証券保管振替機構(ほふり)というところで管理をしているそうです。そしてその証券保管振替機構(ほふり)の情報を株主名簿管理会社(信託銀行)が、株式発行元(企業)からの指示のもと、権利確定日等の記載情報を収集し、株式発行元の会社様にお渡しするそうな。(ざっくりイメージです。細かい定義の間違いはお許しください)

ともあれ買付・保有している証券会社がバラバラでも、証券保管振替機構(ほふり)で名寄せされ、統合されるそうなのです。

株式を一部売却した場合ならば株主番号は保持される 

ここで漫画でいうところのB証券会社分の持ち分を売却したとします。そうすると株主名簿の株数の書き換えのみが行われて名簿の指名、株主番号は変わらないそうです。

ちなみに、そのあとC証券で100株購入すれば「株主番号007の山田さんは101株保有」となるわけです。

株式全部売却した場合は株主番号がリセットされる。

しかし、A証券の分もB証券の分もすべて売却してしまうと名簿から削除され、次に取得するときに株主番号が変わっているそうなのです。

また売却だけでなく・入出庫(証券口座の移動)・証券会社に貸株した場合も、それが株式全数ならば株主番号が途切れる可能性があるようです。

なので「長期優待認定のために端株(1株)持っている」持っているのです。

・権利確定日のみ優待取得単元株を(100~)を保有

・権利確定日以外は1株保有

たまたま11月優待長期認定狙いのファーストブラザーズの配当金計算書があるのでお見せします。

印は付けてませんが、右下に「株主名簿管理人連絡先 三井住友信託銀行」とあります。

但し、一旦、株式を全売却しても継続保有とみなされる例や、1人なのになぜか2名義扱い(分身)になる場合もあるとの事で絶対ではないらしいです。ご注意。

「持株会からの出庫はしづらい」という噂なんだが・・・、

ネットで検索していますと、持株会から引き出すことを会社に言わなくてはいけないので言いづらいという文が散見されます。やおら時間がかかるのかと思い脊髄反射的に端株買ってしまいました。

しかし当社、大和証券の持株会サービスなのですが、ポチポチでした。

購入画面のスクショは取り忘れましたが

本当にポチ2回で済んだので端株買い早合点だったかなと思いました。

当社の場合、持株会からの出庫には日数(月数)がかかる。

但し、持株会からの引き出しですが異様に日数がかかります。月単位でかかります。

本日2月11日ですが、振り替えは4月に入ってからとの事です。

従業員持株会としての議決権を保持したいからなのでしょうか?

おぉ、端株を先に購入した意義が出てきました。

長期保有者の条件が厳しく端株購入の意味なし!

ここで再度、わが社の長期保有株主様としての条件を見てみますと、、、

当社の株主名簿に、同一株主番号で、当該3月末日割当日を含む直近7回の割当日(3月末日、9月末日)に継続して記載された株主さまに対し、その7回の割当日に保有されていた最小株式数に応じてカタログギフトを贈呈いたします。

3年間の割当日7回(3月末日・9月末日)のうち、一番株式保有が少ない時の株数ね。という事なのです。

長期保有の優待(再掲)

保有株式数贈呈品
500株以上1,000株未満カタログギフト(2,000円相当)
1,000株以上5,000株未満カタログギフト(5,000円相当)
5,000株以上カタログギフト(10,000円相当)

なので、3月末時点で1株持っていても何の役にも立たないのです。

株主番号保持の為の1株だけもっている戦略、各社様対策を取られてまして、

四半期に1回、名簿記載・同一株主番号&必要単元(100株~)持っているかどうか、とか

権利確定と全然関係ない任意の日に名簿記載・同一株主番号&必要単元(100株~)保有しているか、とか

会社によって条件が色々異なるのです。

「持株会 de 株優待」における端株の意義(証券口座移管)

・今買ってしまった端株

・権利確定後に引き出しされる単元株

さあ、自分の会社の優待クロスをやるべきか否か、

権利日最終日付近に余力があったら考えます。

株主番号保持の為の端株ですが、もう一つ有用なのは、「証券口座移管」時です。大和証券は取引手数料がべらぼうに高いので、やっすいところに移管をしてから売買したほうがいいですが、移管株数が全数だと株主番号が変わってしまいます。

終わりとご紹介

いかがでしたか?持株会からの引き出しは巷でいわれているような「会社への申告(言いづらい)」みたいなことは現時点ではないのですが、べらぼうに日数がかかります。あとは、市場での売却時に会社に報告が必要な場合あるようですのでご注意を。

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