損出し注意事項①当日中の売買注意。損出しクロスの「現引は翌日」で。

クロス取引はじめました

LINE証券で67,124円で買付した任天堂の株の含み損が1万円を超えておりました。
ひとかぶだというのになかなかのパワーです。。

そんなある日、まじめに自分の配当収入を計算したら16万位あり(弊社の持株会含む)
何もしないと20%の税金がかかります。32,000円です。

なのでこの任天堂株を一旦売却、すぐに買戻しを行い、損出しをしようと思いました。
株式の売却損は配当収入と相殺してくれるからです。

そしたら5,000円分しか損出しできませんでした。
何が起こったかと、巷でいわれている「損出しクロスの現引きは翌日」の意味について整理をしたいと思います。

「損出し」とは?(「損切り」と比較)

似たような言葉の「損切り」と比較してみます。

損切りとは、値下がりした株を売って売却損を出すことです。

損出しとは、値下がりした株を売って売却損を出すと同時に買い戻しを行うことです。そうすることにより含み損(評価損)が実現損(売却損)になります。

損出しをして何かいいことがあるかというと、売却損は他の売却益と相殺できるので税金が安く済みます。申告分離課税を選んでいれば株の売却損は配当収入とも相殺してくれます。

尚、申告分離課税に対する言葉として総合課税というのがありますが、特段なにもしてなければ分離課税です。

そして損出しは価格変動を極力抑えたい。売った直後に株価が跳ね上がると買い戻しが損した気分(実際に損)になります。
ひとかぶ(単元未満株)ですとクロス取引ができませんから「売ってすぐ買う」という戦術が採用されます。

どういうつもりだったかを表で説明

何が起こったかと、どういうつもりだったかを表で説明します。

■任天堂の株取引

日付取引価格株数評価損益/株実現損益
6月1日67,124   
8月4日55,550 -11,574  

この様に、含み損(評価損)がありました。ちなみに含んでいるうちは幻です。

■管理人の思惑(売ってすぐ買い戻す)

日付取引価格株数評価損益/株実現損益
6月1日 67,124   
8月4日55,550 →(幻から現実に)-11,574 
8月4日55,560   

配当収入だけで16万円位。そのうちNISA枠の配当(非課税)が35,000円位なので課税対象の配当は125,000円。年初に7万円位はシャープで損出し済で、あと55,000円。

今回の、この任天堂1万分の損出であと45,000円

配当収入16万とはいえ、期中に買った株式も併せてなので本当はもっと少ないはず、ここにクロスの貸株とか逆日歩とか入れればあともうちょい、

損失は3年繰越しができるので(要確定申告)多めに損失出しても問題ない。

とかなんとか皮算用をします。最近株高なので損出しできるときにしておかないとなのです。

「な…何を言ってるかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった…」

くりかえしますが管理人はこういうつもりでした。

日付取引価格株数評価損益/株実現損益
6月1日 67,124   
8月4日55,550  -11,574 
8月4日55,560 スッキリ! 

 

そしたらこうなりました。

日付取引価格株数評価損/株実現損益
6月1日 67,124   
8月4日55,550   
8月4日55,560 -5,782 -5,792

何故約半額なのか、ちょっと一瞬マジでわかりませんでした。

「おれは 奴の前で階段を登っていたと思ったら いつのまにか降りていた」

(何をいってるかいっちょんわからんならこれよんでな)

(どの巻にそのセリフ載ってたかは覚えてないからよかったら全巻よめな) 

注意1.特定口座の場合、当日の「売り」と「買い」の順番は関係ない

何でこんなことが起こったかというとスタンド使いが現れたわけではなく、特定口座での現物取引の場合当日の売りと買いは順番関係なく、「買い」が先と見なされて取得価格が平均化されるからです。

これはどこの証券口座でもそう書いてあります。ソースリンクは後ほど貼ります。

再掲

日付取引価格株数評価損/株実現損益
6月1日 67,124   
8月4日 13:0055,550   
8月4日 13:0155,560 -5,782 -5,792 

時間の経過順は保有(1)→売却(0)→買付(1)だとしても、

日付取引価格(平均)株数評価損/株実現損
6月1日 67,124   
8月4日55,560(61342) -5,782×2株  
8月4日55,550 -5782-5,792 

当日中の取引ならば、売り買いの順番は関係なしに
保有(1)→買付(2)→売却(1)になってしまい、元々の保有価格と今回の取得価格が平均化されてしまいます。

尚、特定口座以外(一般口座)で売り買いする分にはその日の時間経過順に平均化(移動平均)されるようですが、一般口座の場合、税金の計算を全て自分でしなくてはならないので、フツーの人が使うことはないと思います。

注意2.損出しクロスの「現引は翌日」の意味について

そこで思い出したのが巷でいわれる「損出しクロスの現引は必ず翌日の意味。

損出しクロスとは、下記の注文を同数量、寄付・成行価格で実施し、価格変動なしに損失分だけ吐き出すことです。

現物:売り

信用:買い →現引(翌日

現物取引での取得は平均化されてしまいますが

信用取引での建玉取得は個別法として平均化されることはないです。

そして「現引きは翌日」にしなくてはならないのか?ここをきちんと理解せず「書いてあるとおりに従っておこう」という態度こそ、知識が定着しなかった罠だったのかと思います。

信用取引でも「現引」「現渡」は現物取引扱い。

「現引(現渡)取引は信用取引でしょ?なんで当日やっちゃダメなの?」と思うかもしれません。
私もそう思ってました。ちゃんとソースありました。

マネックス証券

だそうです。

ちなみに、水曜に建てると土日分金利がとられちゃうので、損出しクロスをするならば受渡日と金利計算を理解して臨んでくださいませ。

To Be Continued・・

単元株なら損だしクロスでいいのですが、LINE証券のようにひとかぶ(単元未満株)ですとクロス(信用買い)ができません。

単元未満株の損出しについて「ナンピンじゃイヤ、全部吐き出したい」場合は、異口座間で売り買いするっきゃないです。

その場合、さらに制約が増えるので次回まとめます。

続く

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