SANEI[サンエイ]（6230）のIPOと、東証２部上場ってどうなの？と思うところについて

本日日経が爆上がりしてますが、回復ではありません。ボラリティが高いだけの落ち着かない相場なのでしばらく様子見です。

さて、４月のIPOにSANEI（サンエイ）がいらっしゃいます。水回りの衛生用品のメーカーさんです。ビルメンが本業の管理人にとっては身近な会社です。

さてどうしましょう。

SANEI（サンエイ）の諸条件

SMBC日興証券からの引用です。

ここには書いてませんが、想定価格は2,200円。

取り扱い証券会社は、大和証券（主幹事）、野村証券（副幹事）、SBI証券、SMBC日興証券、
auカブコム証券です。

２部上場ってどうなのかしら？

IPOで初値が高騰しやすいのは、東証マザーズ上場です。

反対に東証一部上場は売り圧力が強くなりがちで、公募割れリスクも高いといわれています。

そのどちらでもない東証２部上場ってどうなんでしょうね？

個人的に思い入れのある２部上場銘柄と比べてみよう。

個人的な思い入れのある２部上場銘柄と比べています。

【2017年12月上場】　要興業（6566）はどうだったのだろう。

要興業とは産廃処理屋さんです。社会的にはなくてならなない存在です。ごみ処理事業は許認可事業なので新規参入があまりありません。安定はしてますが、拡大はしづらい業界の中で、要興業は業界ランク３位から５位です。

要はひょんなときからごみ処分が外部持ち込みから自前処理になりました。処分場をもっていると今までのライバル会社が客先になります。調達資金の使い方がとても分かりやすく明確です。

（以上、すべて雰囲気で書いてます）

・上場日：2017年12月25日

・公募価格：750円

・初値：950円（+26.7％）

月足チャート

2017年12月の月足が一時1,350円と爆あがりです。その後は落ち着いてしまい、現在の株価は公募価格程度です。

その頃の日経平均のチャートを見るに、地合い的には右肩上がりの終盤です。

2016年のチャイナショックを底に右肩上がりのトレンドです。

その後、２年にわたるレンジ相場へと移行します。

【2019年12月上場】　カクヤス（7686）はどうでしょう？

カクヤスは酒屋さんです。安売りスーパーです。店の名前も「カクヤス」で、世田谷通りを車で走っていると店舗見かけます。

丁度IPOに興味をもったとき、SBI証券見かけて「知ってる会社だなあ」と思ったのですが、IPO投資そのものがよくわかっておらず抽選辞退見送ってしまいました。申し込んで当選していたらどうなっていたのでしょうか？

・上場日：2019年12月23日

・公募価格：1,600円

・初値：1,866円　（+16.6％）

最近上場したばかりなので、日足のチャートでお送りします。

公募価格よりやや上で推移するものの、最近の地合いの悪さに耐えられず、半値近くになってしまいました。

日経平均のチャート

２年続いたレンジ相場を上抜けするかと思いきや、するする下がって現在暴落・リセッション相場です。

総じて、「地合いが良ければ初値は公募を上回る」といったところでしょうか？これだけだと特徴はつかみづらいです。

管理人が抽選を申し込んでみたIPOとの比較

今度は、管理人が実際申し込んでみたIPOと比較してみましょう。

ジモティーは公募の倍以上の価格をつけ、事業内容が障害福祉事業、介護事業、外食事業と地味な感じのAHCグループも初値は公募価格の+60％以上をたたき出しています。

これぞIPO投資の醍醐味といった価格上昇です。「公募で買って初値で投げる（売る）」この価格差あってこそです。反対に、+20～30％程度の価格上昇狙いですとあまりにもつまらないです。

要工業（+26％）・カクヤス（+16％）はちょっと物足りないですね。

そして、カーブスは地合いにたたきつけられ、Fast Fitness Japan（エニタイムフィットネスの運営会社）は、上場を中止してしまいました。

これはIPOのリスクです。「地合いがすべて」といっても過言ではないです。

まとめ

今のように地合いが不安定な時、たとえ相場が好調でも初値が高騰してくれない東証２部のIPOは申し込まなくてもいいかなと思います。

どうせ当たらないからSBI証券でチャレンジポイントだけでもとも思いますが、参加者が少ないと当選確率が上がってしまうのでそれも避けようかと思います。

「色々株欲しいけどお金の融通がぁ」と、みんなが思った時にせっせと抽選申込を再開します。

今日はこの辺で。