ソースは2015年になりますが野村総合研究所発表の「日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に~601種の業種ごとに、コンピューター技術による代替確率を試算」というレポートについて、誰にでも出来てクリエイティビティがない職種の圧倒的NO1のビルメンテナンス業界について考えてみたいと思います。
ビルメン関連職業を数えてみた所、一般事務員なんていう何をさしているのかわからない職種を抜かしても100種中、7種該当してました。
こちらを一つづつ考えてみます。
ビルメン業界:代替え可能性の高い100種中7種
寄宿舎・寮・マンション管理人
ゴミ捨て場の管理・清掃、来客駐車場の受付、ちょっとしたエントランスの掃き掃除、共用パイプスペースの鍵開けなんかが管理人さんの仕事です。
不要・必要は建物のサイズ感もあると思います。
入居者・利用者にルールを守らせる(守っていない場合は指摘する)のも管理人さんの仕事です。
警備員
セコム・アルソックに代表される赤外線センサー侵入を感知する機械警備は一般化してますが、侵入警報を受信して駆けつけるのは警備員(人)です。
商業施設で「客か、不審者か、判別つかないので声掛けする」のも警備さん。
花火大会等のイベント時、場所取り目的で人が敷地に入ってこないように見回りするのも警備さんの仕事です。
検針員
すこし大きなビルには竣工時に自動検針システムはあるのですが、機械は壊れるようにできているためオーナーさんが更新にお金をかけられず結局、管理人さんが検針している例多数です。
家庭用はスマートメーターが完全普及すればなくなるとおもいます。
駐車場管理員
市民プール営業期間中にいますね、おじいちゃん。集金目的かと思いますが。
自動精算機の位置がわるく、無人だとタダ駐車し放題なので仕方なく雇っている現場を見たことがあります。あとは大きい駐車区画に小さい車を止めさせないとかです。
ビル施設管理技術者
空調用のボイラーを炊いたり、モーター軸にグリス塗ったりする設備員さんを言っているのでしょうか。
建物の規模によっては消防法等の法律によって待機人数が定められていたりする場合もあります。
今どきの大きいビル設備はコンピューター制御なので平時人が運転しなくてはならないことは殆ど無いのですが、水漏れとか停電とかの緊急時要員です。あとはそろそろやった方がいい予防保全的な提案を出す仕事もあります。メーカー、ゼネコンなどのLCC(ライフ・サイクル・コスト)は安全を取っているので交換・修理周期が少し早いんです。
ビル清掃員
だだっ広い床の掃除機・モップ掛けならオートメーションロボット清掃機もあるので人は不要なのですが。「ゴミとゴミじゃないもの」の判断が求められる散らかった部屋や動線が狭い部屋はまだまだロボットでは無理です。掃除機・モップ掛けだけじゃなくゴミ箱の中身を回収し、建物の集積場へ運ぶのも清掃さんの仕事です。
トイレ掃除のオートメーション・ロボット化はハナから難しい気がします。便器内の自動洗浄は発達しても、横に飛ばしシッ子やゲボ、、、(失礼)つまりトイレブース内の床の掃除も必要です。トイレットペーパーや薬液の補充も清掃さんの仕事です。
狭いところの掃除、補充・運び出しは人の方が効率よさそうです。
小まとめ
検針・ビル設備の運転等、運営上必ず必要な業務は殆どオートメーションは進んでいます。「あったらいいな」のサービス業的な位置づけなのが管理員と警備員。現場に個別性がありすぎて機械化できないのが清掃。設備故障がいつ、どのような症状で起きるかわからず、予見・予防含め人頼みなのがビル施設管理技術者です。
全然難しくない、スキルにもならない習慣や経験則が必要なので
仕事の総量を3から2や1にするのは出来きても、0まで持っていくのが難しいのです。
代替え可能性が低い100種をみてクラクラした。
ついでに代替え可能性が低い100種も見てみましょう。
医者、学校の先生、保育士さんとかもありますが(部分的に代替え可能では?とも思う)、
アートディレクターにインテリアコーディネーターにアロマテラピストなどといった彩り系(生活するだけなら不要)の職業が羅列されてます。
【彩り系】青枠
(旅行会社カウンター係は代替可能な職種だと思うんですけど・・・)
そもそも圧倒的に必要絶対需要が少なく、商売として成立するスキルまで狭き門な自己責任的職業が多いと思われます。漫画家とか。
代替え可能性は低そうですが、潰しが聞く仕事としては使えないリストです。
まとめ:どっちにしたって潰しが効かない
AIにとって変わらえる職業にエッセンシャルワークが多く、変わることがなさそうな職業にアーティスティック系が多い印象です。
でこの2つを比べるのはいかがとも思いますが、いづれも潰しが聞かないというところでは一致しているのではないでしょうか。
なので、複数仕事を持つのが最適解かとおもいます。「清掃の仕事しながら漫画家めざす」とかです。
この本だったかな?押切蓮介も清掃のバイトしながら漫画かいてましたね。
一つの仕事で生活費をすべて賄うのはこれから先、どんどんきつくなってくると思うので2足3足のわらじが必要なのではないでしょうか。昔撮った杵柄、キャリアにこだわらずやれることはやっていくのが宜しいかと思います。
コメント