本日7月30日(木)は、LINE証券のタイムセールですね。
今回のタイムセールは7月28日15:00までに「評価額10万円以上の株を保有していること」との条件が付いてしまいました。
適当に低位株・単元未満株を買うという選択肢もありましたが、新しいことをやってみたいと思いましたので制度信用取引を使った「配当取りクロス」をやってみましたので感想と注意点を記載します。
制度信用クロスならLINE証券が一番安い。
LINE証券は、「単元未満株売買(相対取引)」が主たるサービスですが、2か月前くらいから「取引所取引」を始めてまして、制度取引だけですが信用取引も始めてます。
取引所取引の現物買付手数料は0円、信用取引は売買手数料0円。現引、現引き手数料0円です。
現物取引 →買い付けは0円ですが、売るときには手数料かかっちゃいます。(引用)
信用取引の手数料 → 売り買いともに0円です。但し、金利・貸株料(売り方金利)はかかります。制度信用取引しかできません。(引用)
現引・現渡の手数料→0円です。そして、なんでFQAコーナーに明示? (引用)
ものすごくどうでもいいのですが、引用したLINEの公式サイト、
現物の取引所取引:note
信用取引:自前のHP
現引・現渡のコスト:FQAにちょろっと記載。
なんでこんなにサイトがバラバラなんでしょうか?
それはさておき、取引手数料無料は「一日あたり50万円未満」を打ち出している証券会社が多い中「いくらでも0円」はとてもいいです。
現物の売却は相応の手数料かかりますが、クロス取引で現渡をするなら0円。目下、発生コストは貸株料(年利1.15%)のみです。
折角なので配当取りクロスというのをやってみる。
制度信用取引ですと、配当落調整金と配当との差額で利幅が生まれます。これは、配当落調整金の支払いが配当金×84.685%だからです。このことから「配当取りクロス」と呼ばれてます。
配当金に対しては約20%の源泉徴収がかけられますが、確定申告をすれば大体は戻ってきます。総合課税を選んでいれば配当控除が受けられ、分離課税にしているなら他の株式譲渡所得(損失)と損益通算ができます。特段譲渡損失がなくても配当落調整金は損失扱いなので、差額(利益)に対して20%の課税です。いづれにせよ要、確定申告ではあります。
尚、一般信用取引ですと配当落調整金が配当額の100%なので利幅は生まれません。
逆日歩リスクが少なそうな銘柄チョイス。
それでは、シーイーシー(9692)という銘柄でやってみたいと思います。7月権利付き(中間配当 1株20円)です。配当金は100株で2,000円ですね。
銘柄はツイッターで流れてきたものです。制度クロス自体が初めての管理人は、自分で銘柄を探す能力はありません。
制度信用取引の売り方特有のリスクとして逆日歩リスクがあります。人気の優待クロスで「ポテチ数万」とかいうアレです。
逆日歩とは、日本唯一の証券金融機関である日本証券金融株式会社(日証金)の「株不足(融資)<貸株)」になった場合、方々から株を借りる為の調達コストです。なので融資残高(買い残)が単純に多ければ心配なくないか?
そういう皮算用で日証金の貸借取引残高を見てみます。下図の画面はSBI証券です。
7月27日 15時時点
売り残 :500
買い残 :24,800
貸借比率 :49.60
実際見方はよくわかってませんが、優待もないので優待クロスが発生するとも思えず、「大丈夫じゃないの?」と思うわけです
(前提)【ものすごく注意】保証金入金に2日かかる。
あと本題の前にLINE証券の特徴として、
保証金の反映が「入金してから2日」かかります。現物の買付の為の入金あらば即時使えますが、信用取引の為の入金は余力の反映に2日かかります。特徴というか欠点です。
後、特段指定した覚えはありませんが、保有している有価証券は勝手に信用代用になってました。
反面(?)、信用口座開設の審査はめちゃくちゃ早いです。アンケートも少ないです。
成行はどこだ・・・!
それでは、配当取りクロス始めます。
7月28日の前場寄付で約定するように、7月27日の夜に注文してみます。
注文画面はこちら。
アラフォーの目には「どこに成行注文があるかどうか」全然わかりません。
ただでさえ、夜の布団の中です。そして最近は寝しなは目が̪ シパシパしてしまいます。
いったいなんなんだ、このオサレ感重視のUIは。滅茶苦茶わかりづらい。
もう一回見て見ます。
本当にわかりづらい。これは改善臨みます。
なんで注文できない?(権利落ち前夜)
そして迎えた権利付最終日の夜7月29日21時過ぎ、
翌日(7月30日)の権利落ちで約定できるように現渡注文を入れようとすると、
なんだかわけのわからない画面が出てきます。
なんだこれは?なんか知りもしない取引規制でもかかったのか?
管理人、制度信用取引自体が初めてなので、制度がらみのルールなのかどうかもわかりません。色々ググっても出てきません。貸株不足で現引きを制限することはあっても、現渡まで制限する事情がよくわかりません。
あまりにわからなすぎて、SMBC日興証券ので逆日歩予想まで調べてしまいました。
しかし他所様の情報曰く、「翌朝未明(AM2時頃)にようやく注文が通った」とあったので、LINE証券側の処理的な事情なんだと思った次第です。
だから現渡注文はどこなんだ?
そして朝、現渡します。
もう奴の手はわかってます。
緑色のボタンを淡々とタップすると、ただの返済買いになってしまうので、グレーの「現渡」ボタンを押します。
成行注文のボタンよりは濃いグレーです。少しだけ優しい。
と、思ったのは束の間で、
こっからどうせいというのだ?数量選ぶかクリアボタンしかない。
ここでレ点を付けたり外したりトイレの中で数十秒悩みます・・・。
ちょこっと下に画面スクロールしたら「現渡」ボタンが出てきました。
一体何なんだこの不親切なUIは。
オサレ感はあれど、使いづらい。
それとも管理人のスマホの問題なのか?
とりあえず、現渡ボタンが無いな、思ったら画面をちょこっと下スクロールすしれば現れます。
結果:優待銘柄ではなくともちょっぴり逆日歩ついた。
そして、逆日歩なんかつかないだろうとタカをくくってましたがそんなことはございませんでした。
権利付き最終日ですので利益確定売り(買い方の反対決済)、権利日またぎのヘッジ目的つなぎ売りが発生し株不足が発生してました。
しかし実際の逆日歩は大したことなく、100株で15円でした。
そして、トータルのネット利益
初めての制度信用配当取りクロス結果発表
(9692シーイーシー159,600円)
・取引手数料 0円
・貸株料 ▲25円(5日分)
・現渡手数料 0円
・配当 2,000円
・配当落調整金 ▲1,700円(▲85%※制度の場合)
・逆日歩 ▲15円(3日分)
ネット利益260円。本当に出金手数料分位の利益になった。 pic.twitter.com/Y7eXkTyMey— はっか (@gmx9uhXWXcU2E5u) July 30, 2020
配当が予想通りでればが大前提ですが、初めての配当取りクロスは成功(利益でた)と思ってよさそうです。
おわり
制度信用取引自体はじめてだった訳ですが、制度信用取引の仕組み、最大逆日歩の確認方法がわかりました。そんなつもりにさせてくれたLINE証券に感謝。
保証金の入金反映とか、夜間の返済注文の変な規制とかはこれから体制・整備を整えていくのだと思いますので温かく見守ります。とにかく、今は制度信用取引をするならば多分一番コストがかからないはずです。
粗い記事ですが、今日はここまでです。
それではタイムセールに臨みます。
相場は下げてますが、あと一日位持ちますように。
おまけ:ザラバでクロス取引をする方法
フツーの証券会社には執行条件に「引け」注文というのが存在するので、そこで「成行」にすれば済むのですが、われらがLINE証券はそんなものはありません。ただ、「不成」注文というのはできます。これは指値が通らなかったら引けで成行発注するというものです。
なのでザラバでクロス注文入れて起きたときは「刺さらない指値を指定してあえて不発を狙う(引成で注文)」するという対応になろうかと思います。
ココです。
実際使う場面は少ないと思いますがご参考。
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